全てが何なのかはわからないが

 

相変わらずクッションは乾いてない。乾いている素振りを見せつつ、座っているとしんわりと湿気を放出してくる。吸水力すごいな。いや、保水力?良い天気だしとりあえず外に干しておくか、乾燥機かけたほうが良さそうだけど。

ベランダにダンボールを敷き、そのうえでクッションを立てかけつつ日光浴させる。

 

こちらに引っ越してきてから数年、ずっと気にはなっていた定食屋というか居酒屋、夜はどれほど居酒屋然としているのかわからないが現状定食屋にお昼ごはんを食べに行く。

私は鰆の西京焼き定食、同居人は生姜焼き定食。こんなにもこじんまりとしたお店でなぜ毎日10種くらい定食のメニューがあるのかと不思議だったが、サラリーマンが続々とやってきて満席に。この街にこんなに人がいたのか。

 

そこまで風が強いようではなかったと思うが、帰る頃にはベランダで立てかけていたクッションが倒れていた。ダンボール敷いてるし、カバーかけるものだから倒れてたところでショックは受けない。むしろ……ベランダにクッション敷かれてるということは寝転がるしかない!

 

ベランダとはいえ屋外で、寝っ転がるのはなんと気持ちの良いことか。全てから解放された気分になる。全てが何なのかはわからないが。

丁度飛行機がブンブン飛んでいく時間帯で、最近良く見る低い飛行機を特等席で眺めていた。

 

白石あづさ「世界のへんな肉」を読んだ。

食べる事が好きだから、食のエッセイが好き。更にそれが普段日本の日常生活では食べないようなものだともっと好き。

 

人がスポーツ観戦で熱狂するのは、選手の成功体験みたいなものを自分にも投影して疑似体験するから熱狂するみたいなことをどこかで見たが、私のそれは食エッセイを読むことだなと思う。筆者が体験したものを、私もお裾分けして頂く。

写真とかは無いエッセイだったので、これどういう生き物だろうと検索かけると平坂寛さんのブログが出てきたのには笑った。彼も様々な生き物を食べている。

 

かなり個人的な見解だが、スポーツ観戦での熱狂は過去スポーツをやって勝って嬉しい負けて悔しい的な体験をしていると観戦時にもその記憶が喚起されるのでは無いかなと思う。

私は運動神経が低すぎて、体育の授業で嬉しかったことも悔しかったこともないのでスポーツ観戦をしていても何も喚起されないのだった。